訪問介護のヘルパーさんに同行

訪問介護のヘルパーさんに同行

 26日、訪問介護の実情を勉強するため、社会福祉法人・桑の実会(桑原哲也理事長)の訪問介護サービスに同行させてもらった。ベテランヘルパーのSさんにご案内いただき、朝8時前に出発。

 1軒目は、要介護5のAさん。パーキンソン病で5年前から寝たきり状態でご主人と二人暮らし。一日3回の訪問介護と看護で在宅介護を継続。奥さんにとても優しいご主人は「皆さん親切です。関係者の連携もよく取れている」と感謝の言葉。私とご主人と話している間に、担当のヘルパーさんは手際よくおむつ交換と体の清拭を終わらせる。所要20分間。
 ご主人が大手企業の重役だったAさんの場合は経済的な余裕があるため、介護保険の限度額を超えたサービスを利用している。恵まれたケースだ。

 2軒目は母と息子の二人暮らしのBさん。要介護5。歩くことはできないが、ある程度手足は動く、食事も自力で可能。
訪ねた時に、Bさんはベッドから落ちて床に横たわり、周囲には朝食に食べたと思われるパンの切れはしが散らばり、少したじろぐような光景。「Bさん、元気でした!?」。ヘルパーさんは明るく元気に声をかける。しかし、認知症の進んだBさんは「お前なんか嫌いだ」「バカ」などと悪態をついてくる。ヘルパーさんは「そうよ。私バカなのよ」と上手に相手に合わせ、なだめながらオムツ交換をすませ、薬を飲ませる。まずは、相手の言うことを認めることが大事だ。機嫌が悪いと薬を飲むのを嫌がって投げ捨てたり、おむつ交換に抵抗したりと一苦労だそうだ。
 この後、身支度をしてデイサービスへ。お迎えの車に乗り込むときに、気に食わないことがあったのか、Bさんは補助するヘルパーさんに足を出す。
 厳しい家庭状況のようだだが、朝夕の訪問介護と週3回のデイサービスで何とか支えられているという印象だ。

 3軒目は、駅前のCさん。ここはヘルパーさんの車が路上駐車できず、近くのコインパーキングに止めて歩いて訪問。近隣にコインパークがあると、駐車許可申請が下りないために、毎回の駐車料金が事業者負担になる。何とかならないかというのが関係者の声である。このため、Cさんのヘルパーは自転車で訪問している。要介護2、独居。週4回のヘルパーと2回のデイサービス。

 4軒目は、やはり駅前のDさん。糖尿病で視力を失い、要介護1。奥さんは近くの施設に入居し、独り住まい。毎日午前中の生活支援サービスを受けている。「よくやってくれている。ただ、生活支援でベランダの掃除はダメとか、何が良くて何がだめなのか、区別がよく分からない」と語る。また、この8月から導入された自己負担2割の対象になったそうで、「納得できない。安保の議論ばかりしてこの問題が素通しになったのではない」とも。連れ合いのどちらかが施設入居した場合、2重生活で経済的負担は一挙に重くなる。Dさんもこのケースだ。以上、4軒を案内していただいた。

 この後、桑の実会に戻って、理事長はじめ関係者の皆さんの話をあらためて伺った。駐車場問題をはじめ、実働部隊であるパートのヘルパーさんの人材確保など、今後の課題について種々伺う。
 あらためて、日々の在宅介護を支えるヘルパーさんの実情を拝見させていただき、大変勉強になった。在宅介護を支えるヘルパーさんの存在はとても重要と再認識した。日々のご苦労に感謝申し上げ、これからも安心できる介護体制整備に向けて頑張っていきたいと決意した。

終戦記念日の街頭演説

 16日午前、恒例の終戦記念日の街頭演説を公明党市議団と所沢駅の東西両側で行い、安全保障法制に関する公明党の考え方について勇気を持って語らせていただきました。話していると、立ち止まり耳を傾けてくださる方が何人かおられ、関心の高さを感じました。また、こちらには見えないところで聞いておられる方もきっといるだろうと思い、しっかりと話をさせていただいたつもりです。

 話し終わったところ、立ち止まって最後まで聞いてくださった壮年の方が話しかけてこられました。「私は学会員ではないが、これまで公明党を支持してきた」とのこと。お礼を言いつつ、まさか、もう応援しないと言うのではと、ややびびりながら話を伺いました。曰く、「公明党はウブな女子学生みたいなものだ。不良!?の自民党と付き合っておかしなことになるんじゃないかと心配している」とまことに面白い例えを出されます。とにかく、民主党にも本当にあきれている。信頼できるのは公明党だけだ。しっかりしてほしいと激励されました。

 安保法制の風向きがいまだに逆風気味で、街頭で正面切って話すのは少々勇気がいるなと思っていたところですが、今日はこの方とお会いできただけでも街頭に立った甲斐があったなと思いました。

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