視察報告② -岡山市の介護サービス質の評価

視察報告② -岡山市の介護サービス質の評価

コミュニケーション型介護ロボットの「うなずきかぼちゃん」とアザラシのパロ

翌26日午前は岡山市の「介護サービス質の評価」について視察、岡山市役所において担当職員の方からがっちり説明を受け、さまざま質疑をさせていただきました。また、同市議会公明党の磯野昌郎議員にお出迎えをいただきました。

岡山市は平成26年から、要介護状態を改善した事業者に対する報奨金制度などのインセンティブを与える取り組みを実践しています。さらに、他の先進自治体とともに国に対して「成功報酬制度」の創設を求める要望書も提出しています。先駆的な取り組みをぜひ埼玉県にも活かすべく、視察させていただきました。

岡山市の取り組みは、通所介護、つまりデイサービス事業者を対象として、要介護状態の維持改善ができた事業者を評価しようとする試みですが、制度の設計段階でいわゆる「いいとこ取り(改善されそうな利用者だけを選ぶ)」を防ぐために、評価項目に「ストラクチャー(構造)」、つまり介護の設備や組織がどれだけしっかりしているかを入れた点が注目されます。

具体的には、専門的ケア研修への参加や認知症高齢者の受入れ人数、機能訓練指導員や介護福祉士の体制などが評価項目になります。その上で、具体的にアウトカムとして要介護状態の改善度が評価されます。具体的なアウトカム成果を出した上位10事業所に報奨金として10万円が出されるほか、取り組んでいる事業所を市が公表します。報奨金よりもこうした意欲的な取り組みを実践していることを市が積極的に広報し、顕彰することで事業者側の意欲が高まり、結果的にサービスの質が高まっていくのではと感じました。

また、岡山市はデイサービスを介護の入り口として捉え、認知症アセスの実施を推進しており、これまた大変有効な手法と感じました。さらには介護機器貸与のモデル事業も実施しており、自己負担1割で現行制度で認められていない新しい介護機器を借りることができます。【写真】はコミュニケーション型ロボットの「アザラシパロ」と「うなずきかぼちゃん」ですが、とてもかわいらしい動きや声を出し、認知高齢者の興味をひき、精神状態の向上に役立つのではと思われました。

岡山市の先駆的な取り組みを拝見し、まさに「介護保険は地方自治の試金石」という言葉を思い出しました。

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