動物議連で聖地・熊本市を視察

動物議連で聖地・熊本市を視察

動物議連で聖地・熊本市を視察 私が幹事長を務める埼玉県議会の動物議連(動物と共生する社会を推進する議員連盟)で、連休中日の1日午後、動物愛護行政の「聖地」とも言うべき熊本市動物愛護センターを視察してきました。これには県議会の超党派の議員13名が参加しました。

熊本市動物愛護センターは、全国に先駆けて「殺処分ゼロ」を達成した施設として有名であり、全国の類似施設や関係者に大きな影響を与えました。私もかねてから一度行きたいと思っていたところです。
当日は、村上睦子所長が出迎えてくださり、施設内を見学するとともに、種々貴重なお話を伺いました。

施設そのものは、こじんまりとした規模であり、管理事務所と収容施設の2棟があり、他の類似施設とほぼ変わりません。

大きな変化は前・所長が着任した時から始まったそうです。収容された動物は一定期間の後に、半ば自動的に殺処分されていた当時のことです。毎回、処分機のスイッチを誰が押すかが、職員にとって大きなプレッシャーになっていたそうです。さらには、こうした現状に職員は家族にも自分の仕事の中身を話せないということもありました。所長さんは「これはなんとかしないといかん」と決意、職員の声を聴いたところ、「できれば処分をしたくない」という声が多く寄せられ、それはやがて「殺処分ゼロ」を目指そうという共通認識に変わっていきました。

そして、同センターの取り組みが始まります。具体的には、①飼い主への説得と安易な引き取りはしない②迷子札100%運動などで変換の推進③個体管理と譲渡の推進の3本柱です。

これらは、現在、各地で展開される取り組みの基本となっているようですが、こうした努力により、熊本市ではここ数年、処分機のスイッチは入れなくて良い状態が続いています。病気やけがでどうしようもないケースは、麻酔注射による安楽死になっています。

実際に、施設内には犬が約60頭、猫も30匹ぐらいが飼育され、新たな飼い主を待っています。飼い主が見つからなければ何とか施設内で寿命をまっとうさせてあげようという姿勢です。職員の方は大変でしょうが、頑張れば何とかなるという素晴らしいお手本と感じました。中には皮膚病を患って他の施設なら貰い手がないだろうということで処分されてしまいであろう子が、手厚い世話を受けながらけなげに生き抜いている姿が印象的でした。

ともあれ、やはり大変参考になる視察でした。今後、埼玉県の動物行政にぜひ生かしていきたいと思います。

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